中国人留学生の見た日本②:受け入れがたい日本の男尊女卑

中国人留学生の見た日本②:受け入れがたい日本の男尊女卑。

タグ: 男尊女卑,女性専用車両,盗撮

発信時間: 2012-02-06 13:32:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

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日本の男尊女卑の問題についても話をした。日本で最も受け入れがたいのが、男女不平等だ。この講演で一番盛り上がった話題である。表面上、日本は早くから文明国家になっているように見える。和服を着た女性がいそいそと夫の後を付いて来るというのは、かつてのイメージだ。しかし、日本に住んでみると、男女の地位は根本的には全く変化していない。唯一異なるのは、現代日本では「女性を尊重する」という言葉でうわべを見繕っていることだ。これにより、男女不平等を表面化しないようにさせている。

たとえば、日本人男性の言う「付き合い」とは、上司や顧客と居酒屋に行って、酒を飲んだり煙草を吸ったりしながらビジネスをすることであり、正真正銘の「仕事」である。そして日本の主婦たちは、眠たい目をこすりながら夫の酔いが冷めるのを待つ。そうすることで、道理を知り、優しく、物わかりの良い妻としての役割を果たそうとするのだ。あるいは、日本のコンビニや書店では、女性が絶対に不快になる露骨なポルノ雑誌が、育児やインテリア、ファッション関係の雑誌と一緒に置かれている。バスや電車で混み合っているとき、二人掛けに女性が一人座っている席に誰も座ろうとしない。セクハラと誤解されるのが怖いからだ。

日本の地下鉄には女性専用車両がある。一見して女性のために考えられたように見えるが、実際は男女混合車両で女性の人権を侵害する男性が後を絶たないからだ。日本で売られる携帯は、シャッター音を消音できない。これも男性の盗撮予防のためだ。一番意外だったのは、ある日の授業の討論で私が日本の女性のために不平を言ったら、日本の女の子が怒った顔で私に反論したことだ。「日本の女の子に不平はありません。男性が亭主関白であればこそ、女性の弱弱しさ、優しさ、可愛さを際立たせることができます。これは日本独特の文化なんです」と言うのだ。その話を聞き、めまいを起こしそうになった。私は余計なお世話をしていたようだ。

ここまで話すと、沈黙しがちだった教室が活気付いているのが分かった。後ろのほうで眠そうに座っていた学生が目を光らせ、時に笑い、時にうなずき、隣の人に耳打ちしたりしている。私の話に興味を持ってくれたようだ。

日本の学生が次々に質問した。私は彼らに対し、中国の国情は日本のそれと異なることを説明した。我々の観点は大きく異なるが、全く異なるわけでもない。理解してもらえた喜びすら感じることができた。授業が終わって、A、Bのアンケートを整理した。うれしいことに、中国と中国人に対する印象はAでは「良くない」「知りたくない」が多かったが、Bでは「考えを改めたい」「もっと知りたい」に変わっていた。感想欄に、こんな言葉を見つけた。「中国人と日本人に大きな差はなかったんですね。私たちはこれまで視野が狭すぎたようです。異文化に対する包容力に欠けていました」「日中間の交流が本当に少なすぎる。あなたのような人がもっと増えて、今日のような対面式の交流がもっと増えたらいいと思う。」

これを読んで、私はとてもうれしくなった。私の力は小さいものだが、自分にとっては有意義な時間だった。中日間には多くの誤解と偏見がある。直接的な、率直な交流が欠けている。何事も一朝一夕でできるものではないが、自分の情熱で、冷たい氷を溶かしていきたい。自分の努力を通じて、中日の若者の相互理解の架け橋となりたいと思う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月6日

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