中国のミニブログで近ごろ、「2012年中国新ホワイトカラー基準10項目」が盛んに転送されている。「月給2万元以上」「間取り2LDK以上」「15万元前後の自動車がある」など10項目の基準に多くのネットユーザーはため息をもらした。
「2012年中国新ホワイトカラー基準10項目」では、ホワイトカラーの基準として上述のほかに以下の項目を挙げている。「エクササイズ・運動をしている」「特定の友達の輪がある」「オフィス内での仕事に限定せず、遠隔勤務も視野に入れている」「勤務時間は朝9時から夕方5時、自由な時間が十分にある」「独特の楽しみがある」「低炭素生活を重視する」「お気に入りのファッションブランドがある」。
こうして見てみると、「ホワイトカラー」は「百万長者」と同じである。「以前は、大学を卒業してオフィスで働けばホワイトカラーになると思っていたが、今になって家も車もなければホワイトカラーではないとわかった。ひどい差別だ」と、大学を卒業したばかりの謝さんはため息混じりに話した。
基準10項目に対するネットユーザーの投票で得票数が最も多かった項目は「特定の友達の輪がある」で、得票率は50%弱だった。続いて多かったのは「独特の楽しみがある」。「月給2万元以上」は予想通り得票数が最も少なかった。
公共関係学の専門家、林景新氏は「ホワイトカラーは一つの職業概念にすぎず、変化する概念でもあり、地域ごとに定義されている。先進国の日本を例にすると、車を運転しない環境保護意識の高い人もホワイトカラーだ。しかし中国などの先進国では、車を持っていることがホワイトカラーだと見られる傾向にある」と述べたうえで、ホワイトカラーは精神面と物質面が比較的一致していることを指すべきで、物質面だけを見てはいけないと強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月12日