これと同様に、ネットワークシステムに関連する手続きは一切できない。記者は22日午後、彭Aさんと共に建設銀行でクレジットカードを作ろうとしたが、担当者に「身分証番号は正しいですが、照合する名前がなく、口座が開設できません」と言われてしまった。
さらには公務員試験への出願も、この名前のせいでできなかった彭Aさん。来年には卒業を迎えるが、卒業証書に書かれた名前が「彭?」では、その後の就職にも差し支える。
彭Aさんは最終的に、「戸籍所在地に戻って改名したほうがいい」との警察のアドバイスを受け入れることにした。新しい名前は何にするのか?彼女は「まだ決めていない」という。
▽他にもいる、アルファベットの名前
アルファベットの名前を持つ人は彭Aさんだけではない。江西省出身の「趙C」という男性が2009年、名前にアルファベットを使う権利をめぐって提訴したが、裁判の結果、「趙C」さんは漢字を使った名前に改名することとなった。
長沙公安局岳麓分局の人口・出入境管理担当者は、「公安部には規定があり、中国人は英字の名前を戸籍に使用することはできない」とし、特殊な文字やアルファベットを使った名前をつけないよう呼びかけている。
「人民網日本語版」2012年2月24日