周さんは、武漢(湖北省)から海口(海南省)、南京市から重慶市などと記された飛行機のチケットを束ね、通行人が見えるように展示し、「昨年11月に浙江省温州市を出発して、物乞いをしたお金で買った飛行機のチケット」と主張。多くの人が「こんな方法で物乞いをするこじきもいるのか」と目を丸くしていた。
今年40を過ぎる周さんは、小学校までしか通わなかったといい、14歳で家を出て社会に出て昨年、記念写真を提供する物乞いをすることを思いついたという。気になる収入はというと、「天気と運によって違う。最も多い時で、1日1千元(約1万2千円)くらいで、最悪な時は0元」と周さん。昨年11月に初めて、中国の7都市を回ったという。周さんは「この物乞いの方法で有名になりたい。そして、宴会への出演料が800元(約1万円)、ステージパフォーマンスが1万元(約12万5千円)、商品のイメージキャラクターが10万元の大物になるのが目標」と冗談っぽく話した。
「『オバマ大統領と結婚する』など自信過剰すぎる結婚相手の条件をぶち上げて中国全土で話題になった元スーパーマーケット店員「鳳姐」こと羅玉鳳さんと同じで、周さんは有名になりたいだけ。こういう人が今たくさんいる」と冷静に評価する人もいる。それでも、「家を出て見知らぬ地で暮らすのはたいへん。少しでもたしになれば」とお金を器の中に入れる人がひっきりなしにいた。
周さん本人は「売名行為という人がいるが、私がしているのは売名行為か?売名行為とは漠然とした概念だが、私にはちゃんとした計画がある」とし、「将来は中国を1周し、最終的には慈善活動もしたい」と語った。
「人民網日本語版」2012年2月27日