中日両国が国交正常化40周年を迎える今年、協力と交流をさらに強化しようと、広東省と沖縄県は2日、広州-沖縄の直行チャーター便を開通させた。今後、広東の旅客は全日空(ANA)の直行便を利用し沖縄に向かうことができる。所要時間も2時間40分と、これまでの香港経由と比べて大幅に短縮された。深セン市委員会の機関紙「深セン特区報」が報じた。
開通を記念し広州で開催されたセレモニーに参加した財団法人「沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)」の関係者によると、日本政府は昨年7月、中国人向けの査証(ビサ)の発給に関する政策を緩和、複数回日本を訪れる際、最初の旅行で沖縄を訪問することを条件に、3年の有効期間内なら何度でも使用できる数次査証(ビサ)を発給している。同政策の実施により、中国人観光客の沖縄訪問が活気づいた。
一方、広東省から沖縄に向かう旅客はこれまで香港で乗り換えを必要としていたため、所要時間が長く、費用も高かった。一方、今回直行便が実現したことで、所有時間は約1時間15分短縮。費用も1千元(約1万2500円)以上安くなり、旅客にとっては一層便利でお得な旅を楽しめるようになった。
開通に伴い、広州の旅行社「広之旅国際旅行社」は第一陣の沖縄ツアーを発売。3月末に出発する予定だ。
「人民網日本語版」2012年3月5日