中国を代表する模範的人民の雷峰が亡くなり50年、継ぎ接ぎだらけの靴下はあの時代の、雷峰精神の象徴となっている。50年後の今日、大きな頭に帽子をかぶり、首に赤いスカーフを巻いた雷峰のかわいい人形が、若者の間で好評を博している。楚天都市報が報じた。
この人形のデザイナーは、湖北省黄石市出身で海外留学の経験を持つ張涼さん(29)だ。この人形をデザインした理由について、張涼さんは「現代で雷峰精神を広めるためには、現代に合った雷峰のイメージが必要だったからです」と語った。
◆かわいい雷峰の誕生
張涼さんは幼い頃から、センスの良い人形が好きだったという。張涼さんは独ハイデルベルク大学の東アジア芸術史の修士課程を専攻していた際、節約して貯めたお金でUgly Doll(アグリー・ドール)を購入し部屋に並べ、さらに自ら人形のデザインを試みた。2008年に帰国すると、オリジナル人形の販売による創業を決意した。
2009年、武漢大学の向かいにあるオリジナル人形店で、初めての雷峰シリーズ「雷小峰」が誕生した。このかわいらしい雷峰は、若者の間で評判となった。張涼さんはさらに、「雷小美」、「雷小好」、「雷小奇」等のシリーズ作を生み出した。
張涼さんは人形作りでお金を稼ぎ、おもちゃのデザイナーとなった。