林国本
中国で一番人気のあるスポーツ種目で、いつもテレビで世界のトップクラスの試合の映像が放映されているサッカー。中国では日常いつもサッカーのことが話題になるが、この一、二年サッカーファンにとっては重苦しい日が続いた。審判を含めた人たちの八百長などの不祥事が次々と白日のもとにさらされ、中国のサッカーはいったいどうなったのか、と嘆く人も少なくなかった。
たまたま、日本でも国技といわれてきた大相撲でも野球トバクなどの不祥事が発生し、相撲ファンの1人であるわたしは日本の新聞でそれを知って、暗い気持ちになっていたので、それこそ二重のショックを受けた。
しかし、中国サッカー界は全体としては、スポーツに熱心な人たちからなるので、みんなはこうした一部の人たちによってもたらされた曲折を乗り越えて、日々トレーニングに励んでおり、スペインから監督を招き、杭州チームは日本から岡田武史監督を招いて、強化に努めている。
一部の人たちの間では、中国の男子サッカーはもはやアジアでも二流のチームになってしまったという声もあるが、最近、中国サッカー界は、管理と試合運営体制について改革を行い、仕切り直しをして次なる発展を目指そうとしている。