塩城路に住む白さんがスーパーで「昆虫鶏卵」を購入したところ、その中の卵の1つの卵黄が赤い色をしているのを発見した。
問題の「昆虫鶏卵」は一般の鶏卵と比べると、殻の色が赤っぽく、白身部分も赤味を帯びている。白さんは「スーパーの店員によると、この卵は虫を飼料として食べた鶏が産んだものだそうだ。値段も普通の卵より高くて1袋14元した。計15個買ったが、残りの卵は食べる気にはならない」と語る。スーパーに取材すると「卵黄が赤いのは正常な現象だ。普通の卵と同じなら、昆虫を餌にしたものではない」としている。
4日午後に鶏卵の生産企業、青島仁勝虫業科技有限公司に取材したところ、担当者は「1、2個だけが問題があったのなら、特殊な状況だ。ニワトリが生理期間だったのだろう」と回答した。
中国農業大学の畜産専門家、季海峰博士によると、卵白などが赤くなるのには2つの原因が考えられる。一つは生んだニワトリが大腸桿菌に感染して輸卵管が炎症を起こしている場合。もう一つは飼育の際に問題のある飼料が添加されている場合だ。同教授は「ニワトリに生理期間はない。問題の『昆虫鶏卵』の飼料も全てが昆虫ということはありえず、飼料に昆虫の成分が添加されただけだろう。赤い色をしていたなら、食べないほうがよいだろう」とコメントしている。
「人民網日本語版」2012年3月7日