ニュースサイトRecordJapanの報道によれば、日本の文部科学省の研究チームが最近、今後予想される東京の直下型地震の震度をマグニチュード6からマグニチュード7に引き上げた。
日本の防災専門家は、通勤ピーク時に地震が発生したと仮定すると相当数の死傷者が想定されるという。地震で大規模な津波が誘発されることが予想されるので、内閣府は津波発生時の「鉄道・地下鉄の水没シミュレーション」を行った。これによれば、東京湾に近い線路や駅、地下鉄銀座線の青山一丁目駅から浅草駅までの区間、丸の内線の赤坂見附駅から御茶ノ水駅までの地下鉄の区間は「危険地帯」だという。地震が起こると、これにより発生した津波は川をさかのぼり、荒川が氾濫して付近一帯は水没し、地下鉄も水の流れ出る場所がなくなり水没するだろう。
では、自分の身を守るにはどうしたらいいのか。日本の防災専門家は、まず自宅周辺や通勤路経路の地下鉄駅の地上にどのような建築物があるか確認する必要があるという。地震が起こると大規模な火災が発生しやすく、もしあわてて地上に出てしまうと火災に巻き込まれる恐れがある。また、自動車も爆発しやすいので、交通量が多い場所なら決して地上に出てはいけない。
また、海抜ゼロに近い東京湾一帯の一部駅にはすべて防水ゲートが設置されている。東西線の門前仲町、木場、東陽町、有楽町線の月島、豊洲、半蔵門線の清澄白河、住吉、錦糸町、押上、新宿線の大島、西大島、菊川などの駅にはすべて設置してあるが、専門家はこうした防水ゲートが大規模な津波で正常に作動するかわからないし、極端な状況があれば堤防が決壊することもありうると警告する。人は自然災害の前には弱い存在だ。しかし、しっかり準備し、自分のいる場所の環境を把握することで、死傷する確率を軽減することは不可能ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月14日