日本ドラマ 心奪われる「2番手」

日本ドラマ 心奪われる「2番手」。 恋愛がテーマのマンガやテレビドラマにおいて、華やかでヒロインが夢中になって想いを寄せる主役よりも、ファンたちは悲恋に終わる事が最初から決まっている可愛そうな「2番手」の男性主人公に心変わりすることがあるようだ…

タグ: ドラマ,2番手

発信時間: 2012-03-21 11:00:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

恋愛がテーマのマンガやテレビドラマにおいて、華やかでヒロインが夢中になって想いを寄せる主役よりも、ファンたちは悲恋に終わる事が最初から決まっている可愛そうな「2番手」の男性主人公に心変わりすることがあるようだ。

例えば、日本の売れっ子スターであるSMAPの木村拓也が若い頃に出演した大人気ドラマ『あすなろ白書(1993)』で演じていた「一途な男性」取手治がそうだ。取手は一途に女性主人公に片思いし、ひたむきに彼女を守り、彼女の相談に乗り、彼女の悩みや心配事を一緒に背負ってあげる。恨むことも後悔することもなく、自分のやり方で彼女に無償の愛を捧げる。特に、取手がヒロインのなるみ(石田ひかり)を後ろからきつく抱きしめるシーン、心から切実な想いを口にする取手「自分じゃだめ?」というセリフはどれだけの女性の心をわしづかみにしたことだろう。

これこそ純愛ドラマの「2番手」の魅力ではないだろうか。その純粋さ、優しさ、誠実さ、一途さ。女主人公を決して泣かせない、そして彼女が孤独で誰かに傍に居て欲しい時には必ず傍に居る。いわゆる「失恋を慰めてくれる」最良「癒し」なのである。木村拓也が演じる取手以外にも、小栗旬を一躍トップスターにした『花より男子』の花沢類もそうだ。ヒロインのつくしに寄せる想いは道明寺司のように極端ではないが、胸を打たれるような温かさに満ちている。思いやり溢れる女性ファンが切ない思いに吐息を漏らす気持ちもわかる。

他にも、同情を集める「2番手」は役者本人にも予想外のメリットがある。Kis-My-Ft2のメンバー藤ヶ谷太輔がその幸運な「2番手」である。彼は韓国ドラマを日本でリメイクした「美男(イケメン)ですね」で女主人公に一途な想いを寄せる藤城柊役を演じ、多くの新しいファンを獲得した。

人がなぜ「2番手」男性主人公にここまで惹かれるのだろうか。「1番手」から寝返るほどに。これについて事情に詳しいメディア関係者は、「アニメやドラマを見る時、人は自分を女性主人公に置き換えて、物語に入り込んでいく。しかし、客観的に作品を見ると、2番手の男性主人公が女性主人公の心を掴む事ができないことを切なく感じてしまう。それは2番手の『気持ちに応えてもらえない苦しみ』に共感しているからである。また、ハッピーエンドを期待するファンたちも、主人公二人が幸せ一杯の時に、落ち込み苦しんでいる2番手の男性主人公により同情してしまう傾向がある」と話す。

他にも、「男性主人公は皆、単純で分かりやすく、積極的で前向きなタイプが多い。その健康的なイメージが女性ファンに好まれる。一方で優しくて繊細で、ひたむきに愛を捧げる2番手には引き込まれやすい」と言う人もいる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月21日

 

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