チョコレートを定期的に食べ、さらに定期的に運動する人の「ボディマス指数」(BMI、ヒトの肥満度を表す体格指数)はあまりチョコレートを食べない人よりも低い。つまり、チョコレートを良く食べることが、スタイルを保つ秘訣。そんな研究結果をカリフォルニア大学サンディエゴ校(USCD)の研究員が発表した。カロリーや糖分の高いチョコレートだが、総合的に考えると、体重が増えるリスクより、スタイルを保ったり、元気な心臓を保ったりするのに役立つというメリットのほうが大きいというのだ。中国国営の「新華社通信」が報じた。
USCDの研究員はこのほど、成人1千人を対象に調査を実施し、毎週平均5回チョコレートを食べる人の体重は、食べない人より2300-3200グラム軽いことを突き止めた。研究員らは、チョコレートに含まれる抗酸化物質「カテコール」が筋肉の成長を促しているためと見ている。また、同研究により、スタイルを保つ秘訣は摂取する量ではなく、回数であることも分かっている。
これまでの研究では、1日に6.7グラムのブラックチョコレートを食べると、心臓の健康を促進するのに効果的で、心臓病罹患率を最大3分の1下げることができることが分かっており、今回の研究結果はその概念を後押しするものともなっている。ただ、専門家は適度なチョコレートの摂取を呼びかけている。
BMIの計算方法は、体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗。世界保健機関(WHO)では20-25を「標準」、30以上を「肥満」としている。
「人民網日本語版」2012年3月29日