ラサのチベット料理店レジ係ラムさんの物語 ――ラサ市で働くチベット族農民工調査から

ラサのチベット料理店レジ係ラムさんの物語 ――ラサ市で働くチベット族農民工調査から。 目下のところ、チベット自治区の農牧民が収入を増やす主要な方法の1つは出稼ぎに出て、農業以外の職業に就くことだ…

タグ: 出稼ぎ,チベット,農牧民,収入

発信時間: 2012-03-30 09:08:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

教育訓練でスキルアップ

この4年の仕事経験以外に、料理店は、すべての従業員を対象とした日常的教育訓練の中で、ラムさんの表現能力と読み書き能力が比較的高いことを発見、彼女にレジ係の仕事を与えた。調査によると、教育訓練を受けたことがある人は取材対象者の3分の1近くに及ぶ。その教育訓練は主にレストランのサービス、調理に関するOJT(実務を通じて行う従業員の教育訓練)だった。ウエーター、配膳係に対する技能的要求は高くないため、職場でのOJTを経た多くの人はその仕事をこなせる。2010年現在、ラムさんの月給は1200元。料理店の繁忙期には彼女やほかのウエーターたちは、それぞれ毎月100~300元のボーナスを手にすることができる。料理店は従業員に宿舎と食事を提供しているため、彼女の支出は基本的に毎月2、300元に抑えられており、使うのは主に兄の衣服やおやつなどで、毎月700元前後を家に仕送りしている。

1980~90年代、農村生活が大きく改善された時期に生まれた新しい世代の農村青年は、生活の質により関心を持っている。取材対象者の中の一部女性には、宿舎が6人部屋で設備も比較的貧弱なことなどから、友だちや同郷の仲間と外に部屋を借りて住んでいる。若い農民工は服装や通信に関わる支出が上の世代より多くなっている。ラムさんは現在の仕事と生活に関して比較的満足している。なぜなら、彼女は自分の収入レベルがラサの出稼ぎ労働者の中で中くらいに位置すると考えているからで、自分の収入が家の生活に大きなゆとりをもたらすことができるからだ。100名の取材対象の農民工は自身の現在の仕事情況に不満を感じていない。

料理店従業員の仕事時間はみな比較的長く、時に毎日11~12時間にも及ぶため、ウエーターの定着率は低い。ラムさんが働く料理店は繁忙期にはほとんどの従業員が11~12時間働いているが、従業員は5日働くと1日休める。時に料理店の人手が足りず一部の従業員は休みが保証されないこともあるが、そうした場合、料理店側も残業代を支払ったり代休を与えるなどして補っている。

ラムさんが働く料理店では、閑散期や早朝、お客の少ない時間帯を利用し、従業員に対して言語文化、礼儀、民族歌舞などの教育訓練を行っている。どのような教育訓練を希望するかに話が及ぶと、ラムさんは現在の料理店が従業員に対して行っているものは非常に有益だと話してくれた。今後彼女はより多くの専門的な教育訓練、特に民族手工芸の分野に参加したいという。彼女はこれに興味を持つのと同時に、ラサで長く生活していきたいという希望を持っている。これは今後の生活についての長期的計画のためだ。多くの農民工は学歴が低く、彼らの中の多くの人が職業訓練を受けたいと希望している。その中で最も人気があるのは調理技術訓練で、西洋料理の学習、仕立て技術、商品作物栽培、民族手工芸などというものもあった。一部の女子は技術を身につけることで、ほかのより高収入、高待遇な仕事に就くことにつなげたいという希望を持っている。

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