29日午後、中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」は、3月のネット流行語トップ10(向銭葱、首相地価、杜甫の落書き、贅沢な高速列車、ガソリン高騰兄貴、うるう秒、梁振英、合併体、ホワイトデー、白静)を発表した。法制晩報が報じた。
(1)向銭葱
意味…ネギが高騰し、肉類の価格と肩を並べた。「向前衝」(突っ走る)の発音をもじったもの。
2012年3月、北京・上海・広州等では、炒めものに用いられていたネギの価格が急騰した。一部の市民は、10元(約130円)でネギを2本しか買えなかったと述べた。急騰後のネギは、肉類や鶏卵の価格に並び、食卓の「メインディッシュ」となった。
(2)首相地価
2012年3月に終了した全国「両会」において、温家宝首相は不動産問題について懸念を表明し、地価が合理的な価格に達していないと指摘した。その後、あるネットユーザーは新浪微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で、温首相の発言した「合理的な価格」に基づき各地の「首相地価」を計算し、注目を集めた。
同ネットユーザーの計算方法は、都市部住民の通年の1人当たり可処分所得×家庭構成人数(2人として計算)×合理的な地価収入比/90平方メートル=「首相地価」
上記計算方法について、多くのネットユーザーは実現性が低く、単なる夢物語であるとした。
(3)杜甫の落書き
中学校の教科書に載せられた杜甫の絵を使った落書きの数々が、ネット上で話題となっている。落書きされた杜甫は、ライフル銃を構え、車を運転し、女性を侍らし、包丁で瓜を切っており、「杜甫は忙しそうだ」と皮肉られた。