中国 通信衛星の残骸が貴州省に落下 政府「想定内」

中国 通信衛星の残骸が貴州省に落下 政府「想定内」。 中国 通信衛星の残骸が貴州省に落下 政府「想定内」

タグ: 通信衛星,落下

発信時間: 2012-04-06 16:42:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 

3月31日に打ち上げられた、中国の人工衛星打上げロケット「長征(ちょうせい)」の残骸が貴州省鎮遠県尚寨トゥチャ族郷に落下し、黄色い刺激臭のするガスが濃い霧のように充満しているというニュースが5日、注目を集めた。中国のタブロイド紙「新京報」が報じた。

ロケットの開発などを行う中国国営企業・中国航天科技集団(CASC)によると、四川省の西昌衛星発射センターで午後6時27分、通信衛星「亜太(Apstar=APスター)7号」を載せた「長征3号乙」(Long March 3B)ロケットを発射。打ち上げられたロケットは順調に飛行し、衛星を所定の軌道に投入し、打ち上げは成功したという。しかし、同日午後6時34分ごろ、ロケットの残骸がトゥー族郷に落下した。今の時点で、負傷者や家屋の損害などの被害は報告されていない。

同発射センターの関連のスタッフは5日、「今回の発射に先立って、残骸がどこに落下するかなどの分散状況を詳しくシュミレーションした。理論上のデータと実際のデータの間にほとんど差はない」と想定内であることを強調。一方、CASCの下部組織「中国キャリアロケット技術研究院」の総体設計部研究員で、ロケット弾道の設計専門家、さらに中国科学院のメンバーを務める余夢倫氏によると、中国は現在、残骸物の出ない「羽付きロケット」の研究・開発を検討している。

▽釈明

(1)落下物は恐らく固体ロケットブースタ

余氏によると、「写真や落下地点から判断して、残骸はロケットの打ち上げ時に必要な推力を得るために、外部に配置される固体ロケットブースタである可能性が大きい」と指摘。

さらに、「『長征3号乙』は固体ロケットブースタを搭載した三級ロケット。ロケットの一、二級と固体ロケットブースタの推進剤は有毒だが、第三級ロケットの固体ロケットブースタは流体水素や液体酸素を使っており、無毒」としている。

しかし「ほとんどの推進剤が飛行中に消耗されてなくなるが、ごく一部の毒物が残る可能性もある」と余氏。

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