毎日長時間PCに向かって仕事をしている唐さん(女性)は近頃、皮膚のカサカサが気になるようになった。顔にはいつもブツブツがあり、痒い。
お医者さんに見てもらうと、「静電気による皮膚炎」と診断された。専門家は、「長時間コンピュータやテレビを見る時には、室内の湿度をある程度に保ち、ディスプレイと自分との距離を近すぎないように注意し、定期的に顔や手を洗う必要がある」と指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
唐さんは、中国最大の光電子産業集基地・武漢オプティカルバレーのある企業で働いている。彼女は、皮膚に現れたトラブルは、自分の皮膚が過敏タイプであることが原因だと思っていた。しかし、彼女を診察した広州軍区武漢総医院皮膚科の呉寧・主任医師は、仕事中の「静電気による皮膚炎」だと診断した。
呉医師は、「静電気の作用で、PCディスプレイの表面に埃や汚れが付着します。作業者とディスプレイとの距離が近いと、大量の埃が皮膚に付着し、毛穴を防ぎ、ブツブツが出来やすくなります。また、皮膚の表面に付着した埃や汚れは、表皮に含まれる水分を吸収し、さらに電磁放射熱によって皮膚の水分が奪われ、乾燥の原因となります」と指摘した。
呉医師によると、静電気によって皮膚の快適さが損なわれるだけではなく、さらに深刻になると、頭痛、不眠、焦燥感、不安感などの症状も引き起こされるという。PCに向かって仕事をする時間が長い人は、室内に水を撒く、水を置いておくなどの方法で湿度を一定に保つと同時に、化繊の衣類を極力避け、静電気の発生を抑える必要がある。
「人民網日本語版」2012年4月17日