第2回北京国際映画祭に出席するため中国を訪問しているハリウッドの名映画監督ジェームズ・キャメロン氏、メディア王マードック氏の妻ウェンディ・デン(トウ文迪)夫人、20世紀フォックスのトップ層らが23日午後、国内外メディアからの取材を受けた。キャメロン監督は、「中国映画界の監督や俳優はいずれも世界一流だ」と高く評価した。キャメロン監督はまた、同日昼に姜文監督とすでに話をし、夜には張芸謀監督と会う予定だと明らかにした。 中国国営の通信社「中国新聞社」(電子版)が伝えた。
▽キャメロン監督、中国映画を手放しで褒める
-----張芸謀・姜文両監督との会談を明らかに
「アバター」から3D版「タイタニック」にいたる、驚異的な興行成績は、キャメロン監督の手による映画美学と技術の高度な融合を如実に示している。「中国映画に不足している点は何か?」という問いに対し、キャメロン監督は、中国映画界の監督、俳優、美術スタッフは軒並み世界一流だと称賛した上で、最先端技術の導入不足が唯一の欠点だと指摘した。また、一部政策の影響で、撮影が制限されるという問題点も挙げた。
キャメロン監督は、今回の中国訪問に絡み、中国市場が3D技術の受け入れについてかなり積極的であることから、3D技術と中国市場に関して最も興味があると率直に話した。また映画祭の開催という絶好の機会を利用して称賛すべき中国の映画関係者と直接話をしたいとし、同日昼に姜文監督とすでに話をし、夜には張芸謀監督と会う予定だと明らかにした。
中国の映画を絶賛したほか、「米国やヨーロッパをすぐに追い抜くだろう」、海外との映画共同制作に関する中国政府の奨励策を評価した。現在、ディズニーなど米国の映画会社が中国企業とタイアップしているが、興行収入と評判を何よりも重視するキャメロン監督は、「営業上の収益が絡むため、利害得失を量る必要がある」と慎重な姿勢を崩さない。