ゲーム「カイン&リンチ2」の画面
北京のあるメディアの報道によると、最近、中国の上海市を舞台とした海外ゲームが人々の注目を集めている。この「カイン&リンチ2」というゲームの主人公カインは殺し屋でリンチは完治した精神患者という設定だ。2人は銃を手に上海で様々な暴力的任務を遂行する。
ネットにこの中国人を辱めている恐れのあるゲームの内容を見て、北京の劉琳弁護士は裁判所へゲームデザイン会社を告訴した。「中国人の人格権を侵害している」を理由として精神的被害に対する賠償として1万元を請求している。
ゲームの初めに設計者は明らかに「Welcome to Shanghai」と提示している。東方明珠テレビタワー、ワールドファイナンスセンター、黄浦江、これらすべてゲームの舞台設定の一部分となっている。
しかし、一方ゲームの画面全体の色調が暗く、上海が欧米の貧民窟のように描写されており、汚くて乱れているように描写され、街の壁には「証明書偽造」広告がいっぱいに貼られている。
ゲームの中の店舗、工場などの建物はすべて中国語で表記されているが、間違いがいっぱいだ。その中には、一部の明らかに辱めの内容の中国語の表記がある。「百年大計、品質第一」の建設スローガンは「百年大計、スピード第一、品質第二、安全第三」と変えてある。
攻略本の紹介では、ゲーム全体を通してカインとリンチが悪い勢力と戦うプロセスとなっている。だが多くのストーリーで「上海」のナンバー・プレートがついているパトカーがカインとリンチを追い、2人は多くの中国人警察を殺すシーンもある。
カインとリンチは「上海市民」の家に入ることができる。すべての家庭の装飾と装飾品は1980年代ころの様子で非常に汚い。
中国人がネズミのように気が小さく描かれており、銃声を聞くとすぐにひざまずいて許しを求めるように設計されている。しかし、カインとリンチはゲームプレイヤーの意のままに殺すことができる。殺人した後、部屋中のテレビ、花瓶などあるものすべてを銃で壊すこともできる。
報道によると「カイン&リンチ2」の設計会社IO Interactiveはデンマークのゲーム会社だ。2009年、日本の有名ゲーム会社Square Enixから買い付けたことから日本の血統があるゲームである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月9日