幽霊島
1831年7月10日、南太平洋のトンガ王国西の海域で海底火山が爆発して、高さ約60メートルあまり、周囲約5キロの島が生まれた。しかし誕生からまもなく、この島は突然姿を消してしまった。数年後、人々がこの島のことを忘れた頃、島は再び海面から幽霊のように姿を現した。史料によると、1890年のこの島は海抜49メートルだったが、1898年には水深7メートルの位置に沈んでしまったという。この島はこのように何度も現れては姿を消しているが、1976年6月に再び海上に姿を見せた。科学者によると、今後は火山の噴火もなく、海水の侵食作用により徐々に沈没して消る可能性が大きいという。海上に幽霊のように姿を現したり消えたりすることから「幽霊島」と名づけられた。