中国地質大学登山隊チョモランマ大本営から得た情報によると、同登山隊の4名の隊員は5月19日8時16分、北側から標高8844.43メートルのチョモランマの登頂に成功し、中国初の快挙を達成した。徳慶欧珠さん、次仁旦達さん、陳晨さんら3名の大学生、教師の董範さんによる4名の隊員たちは、世界最高峰から母校60周年を祝った。人民日報が伝えた。
中国地質大学は2010年、登山隊を結成してチョモランマを制覇し、同大学の60周年を祝うという計画を立てていた。これにより、「艱苦朴素 求真務実(質素にして苦難に耐え、現実をみつめ実務に励む)」の校訓、同校の輝かしい歴史と特色、そして地球科学分野で世界一流の大学になるという堅い決意を示すことが目的だ。
中国地質大学は2010年11月、チョモランマの登山隊を結成した。全校生徒からの選抜、度重なる試験、2年間に渡る訓練により、最終的に26名の登山隊員が育成された(うち教師9名、大学生17名)。2012年3月下旬、同登山隊は正式に出発した。チベットのラサ地区、チョモランマ地区で2カ月に渡る適応性訓練を実施し、登山隊は5月13日に登頂を開始し、19日に成功した。隊員らは酸素欠乏、乾燥、日差し、寒さ、睡眠不足等の困難に打ち勝ち、果敢に山頂を目指し、現代大学生の勇気・積極性・忍耐力を示した。今回の成功は、社会から幅広く関心と支持を集めた。
中国地質大学は登山活動に取り組むという伝統を持ち、世界七大陸最高峰にいくつも足跡を残してきた。創立から60年、同大学は王富洲、袁揚、叢珍、李致新、王勇峰、次洛、袁複棟等の優秀な登山家を育成し、中国の登山事業に対して卓越した貢献を成し遂げた。
「人民網日本語版」2012年5月21日