顔の4分の3が食い尽くされた被害者。
米フロリダ州マイアミで起こった「人食い事件」の惨劇の被害者の身分が明らかになった。被害者は65歳のホームレス男性で、顔の75%が食いちぎられて元の容姿は判別しがたく、顎鬚だけが見分けられる状態だという。
男性は病院で治療を受けているが重体だという。男性はこれまで40年近くホームレス生活を続け、飲酒癖があり、銃撃を受けた経験もあり、また20回以上逮捕されているという。
事件が起こったのは26日で、全裸の被害者男性がマイアミの街角で同じく全裸の31歳のホームレス男性に攻撃され、顔の大部分を食いちぎられた。現場に駆けつけた警察が犯人に何度も警告したがやめないため、最終的には射殺した。
犯人男性は強力な幻覚作用を持つLSDなどを服用していた可能性がある。病院の救急担当の医師は「こうした薬品を服用すると人間の体温が急激に上昇し、攻撃性が高まる。中には口を攻撃の武器にする者もいる。以前、薬品を服用した体重80キログラム近くの患者をガードマン6人がかりで取り押さえた経験がある」と語る。
しかし犯人の友人によると、北マイアミの高校を卒業した犯人は元々は「恐ろしい人食い犯」などではなかった。同級生は「私たちが知っている彼は穏やかでやさしいよい人間だった。こんな事を起こすような恐ろしい人間ではない」と語る。「中国新聞網」が29日伝えた。