中国の子供の日「児童節(6月1日)」がまもなくに迫り、子供服の品質問題が注目を集めている。北京市消費者協会がこのほど、北京・上海・広東など7省・市の企業47社が生産・販売する子供服63種類に対する比較試験を行ったところ、サンプルの33.3%は大小様々な問題を抱えていることがわかった。「内在的な問題(品質・安全上の問題)」だけではない。子供服の「外在的な問題」、つまり外観やデザインも論議を呼んでいる。レースの超ミニスカート、メッシュ地のキャミソール、皮のショルダーバッグ、パールウェッジサンダル??。これらは全て、最近の子供服なのだ。揚子晩報が報じた。
▽「大人化」が進む子供服
南京のある高級ショッピングモールでは、丈がわずか40センチあまりの子供用スーツ、ベルト、ネクタイ、革靴が売られていた。どれも手の込んだつくりだ。店員によるとこれは3歳児向けのもので、とあるブランドのスーツをディテールにもこだわって模倣したという。価格は1着1000元(12万円)。このほかにもジャケットやベストなど、どれも大人用の紳士服をそのまま小さくしたような服ばかりが並んでいた。
女の子用の服はもっと趣向を凝らしている。子供服の専門店では「熟女風」の服を打ち出し、真珠や宝石で着飾ったキッズモデルが並んでいた。スパンコール、シフォン、レースなどの素材を使ったハーレムパンツ、ヒョウ柄のキャミソール、ショートパンツ、肩出しシフォンシャツなどなど、まさに「大人顔負け」だ。