日本:大学生の高い就職率の背後にひそむ「からくり」

日本:大学生の高い就職率の背後にひそむ「からくり」。 日本のメディア各紙は、今年の春に卒業した大学生の就職率が93.6%(4月1日現在)に上ったことを報道している…

タグ: 大学生,就職率

発信時間: 2012-06-06 09:56:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本のメディア各紙は、今年の春に卒業した大学生の就職率が93.6%(4月1日現在)に上ったことを報道している。そして「人材需要が旺盛な中小企業と大企業への就職を希望する学生の間にあったミスマッチが解消された」(日経新聞)、「求職支援制度の効果が大きい」(東京新聞)などの分析がなされている。しかし実のところ、メディアは政府発表の資料を伝達しているだけに過ぎず、大学生の就職状況は依然として厳しいままだ。 

昨年12月、大学生の内定率は71.9%に過ぎなかった。これは統計が始まった1996年以来2番目の低水準である。この数字が発表されると大きな議論が巻き起こった。その後、たった4か月でこのような高い数値が出たことは、裏に何かがあるということだ。 

某大学の関連部門の人が明快な説明をしている。「以前は大学を偏差値で選んでいたが、今は就職率で選んでいる。大学は就職率を上げるために、学生に中小企業へ入社することを迫っている。内定獲得が難しい学生は、求職リストから排除されている」。日本の大学の就職率は、学生の総数でなく、求職希望学生を分母としているのだ。「就職希望をしない」学生を除外すれば、自然と大学の就職率を上げることができる。ある資料によると、昨年12月に75%の学生が就職希望だったが、4月には69%に落ちている。 

しかも、某女子大学の関連部門の人によれば、「女子学生の場合、どの大学にも数十人の「売れ残り」が生まれてしまう。このような学生に対しては、保険会社に入れさせるようにしている」という。ただし、「大手保険会社で2年以上働けるのは2割程度。それ以外は、親戚や友達に保険を売って、それで辞めてしまう」という。また一部の卒業生は、やむを得ず幽霊会社のようなブラック企業に入るともいう。 

高い就職率の背後には、社会に押しつぶされそうになっている大学生の悲鳴があちこちから聞こえてくる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月6日

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