▽ネットパートタイマーのほとんどが「オタク」
「淘宝網」のあるショップでネットパートタイマーをして1年になるという余さん(25)は大学でコンピューターを専門に学んだという。現在、外資系の会社で働く余さんは、仕事の合間の時間3-4時間を使い、ネットパートタイマーをし、システムやWebコンテンツを作成したりしている。余さんによると、「比較的高い技術があるため、1カ月7-8千元(約8万4千‐9万6千円)と、同業者の中でも高い収入がある」。
余さんのような「技術職」のほか、いわば自分の時間と体力を売りに低い単価で仕事をする「肉体老労働系」のネットパートタイマーもいる。「オタク」を自称する大学4年生の趙さんは、「ほとんどの同級生は仕事が見つかったのに、自分だけは毎日家でパソコンに向かい、オンラインゲームをする合間に、文字入力や画像編集などの単純な仕事をして生活している。文字を1万字入力しても500元(約6千円)にしかならない。もし、打ち間違いがあれば、減額され収入は多くない」としたものの、「頭を使わなくていいし、しばらくは仕事を探さずに、今のような気楽な暮らしをしたい」と語る。
ネットパートタイマーをしているほとんどが、趙さんのような30歳以下の若者で、「仕事も買い物もインターネットで」という「オタク」。彼らの両親は「社会に融け込めないのではないか、結婚相手が見つからないのではないか」と心配しているようだが、本人達はというと「今の生活スタイルにもう慣れてしまった」と「変わりたくない」ようだ。
「人民網日本語版」2012年6月8日