北京・清華大学の中国経済社会データセンターと教育研究院が共同で実施した大学生の就職状況に関する追跡調査で、中国の大学新卒生は在学中に高い学業成績を収めたというだけでは、高収入につながらないことが明らかなった。一方、企業は、英語力や社交性の高い新卒生を必要としているようだ。中国の全国総合日刊紙「光明日報」が報じた。
回答した大学新卒者6059人のうち、大学英語検定試験バンド4(CET-4)の成績がクラスで上位20%に入った新卒生の平均月収は2516元(約3万円)と、他の新卒生より18%上回った。大学在学中に学生幹部を務めたことがある新卒生の平均月収は2213元(約2万6500円)で、他の新卒生より約8%上回った。一方、成績証明書の学業成績を平均点で換算したGPA(Grade Point Average)がクラスで上位20%に入っている卒業生の平均月収は2027元(約2万4300円)と、他の新卒生を10%も下回っている。
このような状況について、専門家は「大学生の教養教育の仕組みを見直し、大学生の総合能力を育成する仕組みづくりに取り組むことが必要」と指摘している。
「人民網日本語版」2012年6月26日