AFP通信の27日の報道によると、朝鮮の亡き指導者である金日成氏と金正日氏の肖像画を守るため、一人の14歳の女子学生が洪水で命を落とした。朝鮮はこのほど、この女子学生に金正日青年栄誉賞を授与した。
朝鮮の咸鏡南道で6月11日、洪水が突然発生し、現地の14歳の女子学生・韓賢勇さんは家に掛けていた金日成氏と金正日氏の肖像画を大事に持って家を出た。AFP通信が朝鮮メディアの報道を引用して伝えたところによると、女子学生は洪水の中でも指導者の肖像画を高く持ち上げ、最終的に命を落とした。
朝鮮「労働新聞」の26日の報道によると、韓賢勇さんの勇敢な行為を称えるため、政府は彼女に金正日青年栄誉賞を授与した。また、彼女の両親と先生、彼女が所属していた青年団のリーダー数人にも賞が与えられたという。韓賢勇さんを記念するため、彼女が通っていた学校は彼女の名前に改名される。さらに、「労働新聞」は、「このような女子学生」を育成した体制を称えた。
金日成氏と金正日氏は朝鮮人民が崇拝する人物で、2人の指導者の肖像画は公共の場や事務機関だけでなく、市民の家にも掛けられている。肖像画は通常、壁の中央に掛けられ、周りにほかの絵や装飾品があってはいけないという。
またAFP通信は、朝鮮では危険を顧みずに指導者の肖像画を守り、さらに命を落とすケースがよくあると伝えた。朝鮮メディアの報道によると、2007年、ある農民が土石流が迫っているときに最初に救ったのは妻と子供ではなく、家の中にあった指導者の肖像画だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月28日