「大学生がオンラインショップで飛行機を販売した」という報道が、中国のネット上で話題になっている。浙江省杭州市下沙の大学を卒業したばかりの若者が昨年、飛行機販売を仲介するネットショップを立ち上げた。最初の売買契約が先月末に成立、中古のR-22ロビンソン・ヘリコプターが約200万元(約2500万円)で売れた。これは、オンラインプラットフォームで飛行機が販売された初のケースとなった。中国紙、武漢晩報が伝えた。
このオンライン飛行機仲介販売の本部は、浙江経済貿易職業技術学院にある広さ30平方メートルの事務室にある。創業当時のスタッフは5人、今は10人に増えた。うち8人は、既卒または卒業を間近に控えた大学生で、残りの2人は、地方から雇用した整備員だ。
6月中旬のある日、サイト更新を担当している陳志勇さんは、東北なまりで話す中年男性からの電話を受けた。中古ヘリコプターの購入を希望しているというこの男性は自称プロゲーマーで、ゲーム開催地に自分で操縦して行きたいのでヘリコプターを購入するつもりだと説明した。
この男性の条件や希望を聞いた上で、若者達はサイトで適当なヘリコプターの売り出し情報を調べた。最終的に、陳さんが、個人用ヘリコプターの販売・レンタルを取り扱っている長沙の会社に狙いを定めた。相手方と何度かやり取りした後、陳さんは、R-22ロビンソン・ヘリコプターが、男性のニーズにぴったり合うと判断した。
このロビンソン・ヘリコプターは、長沙の会社がタイから輸入したもので、原価は約280万元(約3500万円)、飛行年数は4、5年。買い手の男性は、実物を見て、このロビンソン・ヘリコプターを大変気に入った。証明書類が揃っており、価格も手ごろで、極限性能飛行試験でも良好の判定を受けた。この取引は、2週間で完了した。
今回の取引で、このネットショップは、業界に広く認められることになった。
「人民網日本語版」2012年7月12日