ある女性は7月上旬にミニブログで、「永遠に夜が訪れなければ、自分のやりたいことがたくさんやれる。青春もゆっくりと去りゆくことだろう」と書き込んだが、数日後の夜に帰らぬ人となった。連日の徹夜により、夢の中で心臓性突然死に襲われたのだ。
中国では近年、ネットショップの店主の突然死が相次いでいる。上述した24歳の女性店主の急死を受け、ネット就業者の健康状況が懸念されている。
中国インターネット情報センター(CNNIC)が7月に発表した、インターネット発展状況統計報告によると、中国のネットユーザー数は5億3800万人に達しており、15年前の867倍に相当する。また中国のeコマースも高度発展段階に入り、国民の消費に占めるネットショッピングの比率が年々高まっている。
大規模な投資にも関わらず利益があがらない企業によるeコマースと比べ、個人の開設するネットショップは投資額が少なく経営しやすい。朝9時から午後5時まで通勤する必要がなく、時間を自由に支配でき、自宅にいながらにしてお金を稼げる。このメリットにより多くの中国人(特に大卒者を含む若者)がネット創業を開始している。
しかしながら、ネット創業は一般的に思われているほど順調ではない。上述した女性のミニブログ記事が、彼らの生活を最もよく反映している。「なぜ1日は24時間しかないのだろうか。私は充電可能なロボットになりたい」ネットショップの店長の間では、長時間労働、食事の乱れ、深刻なプレッシャー、休みなし、不健康が一般化している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月30日