昨年、タオバオモールで最高評価を獲得していた無錫の店主が突然死したが、その前日に「毎日ネットに10時間以上縛られている。疲れた」とするメッセージを残していた。今年5月、江蘇省の女性店主が1歳の娘を残し、この世を去った。彼女は生前ミニブログで、「昨日は早朝3時まで、15時間連続で包装していた」と不満を漏らしていた。
タオバオモールでネットショップを5年間経営している周明さんは、「創業したばかりの頃は人手が足りず、入荷、問い合わせ、包装、出荷のすべてを一人で担当していた。出荷後も顧客のために、貨物の物流状況を調べなければならなかった。今年の初め頃より、めまいや首の痛みを感じるようになったため、身体検査を予定している。前回の身体検査は、大学1年生の頃だ」と語った。
杭州、上海、北京、広州の約100人のネット就業者を対象とする身体検査報告によると、その半数以上の頚椎に異常があり、女性の9割以上の乳腺が肥大化していた。メディアの報道によると、タオバオモールに出店する店主が仕事の疲れにより突然死するという事件が、過去2年間だけで4件に達した。
安徽医科大学第一附属病院の内科医師の王爱玲氏は、「徹夜の連続で、交感神経と副交感神経の機能がバランスを失う。食事と休憩の時間が乱れることで、体内の糖分とカリウムが減少し、電解質が乱れる。これが長期間継続されると不整脈になり、心臓性突然死の主因となる」と指摘した。
王氏は、「心臓性突然死は非常に危険で、人命救助のタイミングは秒単位で計算されるほどだ。そのため、ほとんどが帰らぬ人となる。若者の休息の乱れがますます普遍的になっているが、体を適度に調整し、定期的に身体検査を受けに行くべきだ。仕事にはきりがないのだから、メリハリを付けて働き、科学的な生活習慣を養うべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月30日