ロンドン五輪の7月27日の開会式で入場行進を終えた日本選手団が、誘導員の不手際から五輪スタジアムの選手エリアに入れず、終盤のクライマックスとなる聖火台への点火に立ち会えなかったことが同月31日、明らかになった。中国国営国際ニュース専門サイト「国際在線」が報じた。
五輪組織委員会は選手の体調管理を考慮し、行進後にそのまま選手村に帰るルートも用意していた。約40人が参加した日本選手団の多数がそのルートで帰る予定だったが、誘導の混乱から最後まで参加を希望していた選手も場外に出され、再び指定エリアに戻ることができなかったという。
選手団の橋本聖子・副団長は取材に対して、「日本の選手が手違いで全員外に出されてしまった。ほかにも何カ国かが同じような状況になったようで、五輪組織委員会から謝罪があった」と話している。
日本選手団の本部は「日本から組織委員会に対してどうこうするつもりはない」と、抗議する意向はないとしている。
「人民網日本語版」2012年8月2日