7月28に行われた五輪競泳女子400メートル個人メドレーで、ラスト50メートルを男子の金メダリストより速いタイムで泳ぎ、金メダルを獲得した中国の葉詩文選手(16)に対して、欧米メディアなどがドーピングの使用を疑っている件で、英オリンピック委員会のコリン・モイニハン会長は同月31日、「葉選手の潔白は証明されている」と発言。世界水泳コーチ協会の常任理事のジョン・ レナード氏の「疑わしく、絶対にあり得ない」との発言も否定する形となった。欧米諸国の軽率な発言や根拠のない非難に対して、葉選手を応援する中国のファンや葉選手の父親が憤りを表すのも無理はない。この問題に関して、英紙「ガーディアン」が同日、公式サイトで「レナード氏は葉選手に謝罪するべきか」とのアンケートを実施したところ、回答者の97%が「するべき」と答えた。
アンケートには計456人が回答。ほとんどのネットユーザーが、「疑惑を投げかけたレナード氏の嫉妬深さには驚かされる」「自分の教え子が負けたことが、レナード氏の嫉妬心に火を付けた。レナード氏が投げかけた疑惑は16歳の葉選手の名誉を傷つけ、失礼極まりない」など、レナード氏の無責任な発言に対する厳しい意見のほか、「葉選手がこんな無礼な態度で言いがかりを付けて来る人たちの影響を受けず、良い精神状態で試合に臨んでさらにすばらしい成績を収めることを願っている」など、名誉を傷つけられた葉選手に同情する言葉を寄せた。
一方、少数ながら「謝罪の必要はない」と答えたネットユーザーもおり、「今回の騒動は欧米諸国が中国人をますます恐れるようになっていることを如実に表している」との声もあった。
中国のスポーツ代表チームはかねてから、各種国際試合のドーピング検査機関から他の国よりも厳しい検査を受けさせられているという。
「人民網日本語版」2012年8月3日