1445年、印刷技術の改革は当時の世界を劇的に変化させた。今、インターネットが人々の日常生活に与える衝撃はもっと大きい。ここ10年の急激な発展は実にすでに多くの伝統的な社会形式を転換している。情報伝達はすでに瞬間に行われるようになり、しかも情報が溢れすぎる状態が現れている。
この状況が作り上げたのが、グローバル化社会である。Skypeにより世界各地の人が一緒に授業を受けられるようになった。YouTubeでみんなが参加できるようになった。しかし、一方、情報の伝わるスピードが速すぎて、人々は受け入れきれなくなっている。すべての人が伝統的な「情報を知り得る」から今の「情報に身をおく」ところまで発展している。
つまり、情報化社会のキーワードは「スピード」である。しかし、日本人の「よく考え、検討する」スタイルは恐らくさほど時代とともに進んでいない。
日本会社に勤める外国人はよく日本人の「検討する」という言い方は、ただの受け付けただけだとイライラする。日本人に意見を出してもらおうとして「この計画に対してどう思う」と聞くと、答えは「よく考えてから」だ。それからはなにも続かない。
考える時間は確かに必要だが、一方時代は変わっている。何週間も考える時間はないのだ。しかも、相手を否定したくても、直接にその場でいえないわけではない。彼らの国では、通常は現場で明らかな判断をしており、希望がないならすぐに説明しいている。情報化の時代、本当にあいまいな時間がない。
有名企業は「スピード」を武器としてきた。他の人より一歩先に、一歩前に。どのようにして先に製品を研究開発かで、市場の占有率も決まる。効率のよい運営サービスはすでに企業競争の肝心になっている。グローバル化はけっして問題ではなく、グローバル化の過程はすでに過去のものだ。どのようにグローバル化に対応し、有効的に情報化を利用するかが重要なテーマになっている。そのため、互いに受動的に適応してゆっくり検討することにより、即時決定、積極的に出撃することがさらに必要になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月9日