8月12日、地球の西洋と東洋で、世界の注目を集めた2つの祭典が閉幕した。それは、ロンドン五輪と韓国麗水万博だ。この2つの世界で最も盛大な祭典において、中国は大活躍を見せた。人民日報海外版が伝えた。
筆者はオリンピックや万博と縁があり、思い入れも深い。1993年9月、北京が2000年夏季オリンピックの開催を申請した際、筆者は中国代表団の報道官だった。その後2008年北京五輪の開幕式に出席し、今年のロンドン五輪開幕式にも出席することができた。
筆者と万博のつながりはさらに深い。2010年の上海万博には、全面的に参与する機会を得た。筆者は2003年に国際展覧局の主席となり、4年間就任し、その後名誉主席となった。2005年の愛知万博、2008年のスペインのサラゴサ万博、2010年の上海万博、今年の麗水万博と、今世紀に入ってから万博が計4回開かれたが、これらの万博の評価委員を歴任した中国人は筆者ただ一人だ。
オリンピックと万博は、世界最大規模の、最も影響力ある祭典だ。過去20年、筆者はオリンピックと万博に関わり、「世界はオリンピックと万博を必要としている」ことを悟った。これらの大会は、人類文明の進歩の産物であり、これらの大会の開催は、人類文明の進歩を促す。これはオリンピックと万博が100年以上に渡る不朽の活動となった根本的な理由だ。
オリンピックと万博はまた、人類に対して反省と革新の継続を促している。
麗水万博のテーマは、「生きている海、息づく沿岸」だ。世界は発展しており、人類は進歩している。しかし人類の居住環境は悪化しており、海洋・海岸の汚染が進み、人類の生存と発展を著しく脅かしている。麗水万博は、上述した状況は継続できないという、確かな情報を伝えている。102のパビリオンを参観すると、筆者は「今回の万博は、世界の反省を促している」と感じた。
麗水万博はまた、人類がさらなる発展を遂げるためには、海洋・海岸に対する研究を強化する必要があると強調した。人類の海洋に対する理解は、海洋全体の5%にとどまっており、しかも深海に関する情報は非常に少ない。中国の有人潜水艇「蛟龍号」は7062メートルの最大深度に達し、世界記録を更新した。人類が全面的に海洋を理解するためには、より深い深海を調査し、新たな発展を切り開かなければならない。