中国の都市化率が初めて50%の大台を突破し、都市部の常住人口が農村部を上回ったことが、中国の政府系シンクタンクが14日発表した報告書で分かった。中国国営の「新華社通信」が報じた。
中国社会科学院が北京で同日発表した「都市白書:中国都市発展報告NO.5」によると、都市部の人口は昨年、6億9100万人に達し、都市化率が51.27%に到達。社会構成が歴史的な変化を遂げ、中国は農村型社会を主体とする時代に別れを告げ、城市型社会を主体する新たな時代へと突入した。
ただ報告書は、中国の都市型社会は初期の段階で、この先5-10年が重要な時期となると指摘。農民の市民化や都市部と農村部の融合促進、都市のクオリティ向上などを推進することで、城鎮化のクオリティを向上させられるかが、社会革新実現の鍵となるとしている。
「人民網日本語版」2012年8月15日