大学入学を控えた子供がいる家庭では、本人も保護者も入学準備に忙しい時期が訪れ、「入学準備消費」ブームが起こっている。授業料、寮費、交通費、生活用品費から電子製品購入費に至るまで、大学新入生の入学費用は一体どれほどかかるのだろうか?人民日報海外版が伝えた。
▽主な出費は携帯電話代とパソコン代
ある調査によると、中国の大学の学費は、年間5千元(約6万1500円)が相場で、新年度が始まる時に支払う必要がある。このほか、新入生の入学準備のための費用は、基本額として7千元(約8万6100円)前後、これに交通費や生活費などを加えると、最低1万5千元(約18万4500円)ほどかかる。大学新入生の必要経費がわずか数百元(数千円)だった1990年代初めに比べると、入学準備費用はこの20年あまりで約100倍に膨れ上がったことになる。
大学新入生の入学準備グッズのうち、出費の大きな割合を占めるのは、携帯電話やパソコンなどのデジタル製品だ。入学準備品はここ数年、絶えずグレードアップを続けており、デジタル製品についても、2年前は携帯電話、MP4、ノートパソコンの「三種の神器」だったのが、今年はデジカメとゲーム機を加えた「五種の神器」に進化している。さらに注目すべきは、高級電子製品が新入生に持てはやされている点だ。中関村地区にある多くのアップル製品販売店によると、店の売り上げは軒並み、7月に入り大幅に増加しているという。アップル製品は、大学新入生にとって最も人気のある入学準備グッズとなっている。