この激しい競争が、新たなビジネスを創出している。鄭州市では、さまざまな名目の「公務員試験対策クラス」が開かれている。
公務員試験のための訓練機構「華図教育」の于洪沢・高級副総裁は、「中国は、キャリアプランが定まらない学生が多い」とし、「目の前にあるものは、全部試してみよう」という傾向にあると指摘している。
同省の今回の公務員試験応募者は主に4年生大学の卒業生で、12万人以上。博士課程や修士課程の卒業生も計1万人以上となっている。
全体的に見て、17万以上の応募者は主に、河南省直轄の単位(国家が社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)や垂直的管理システム、省の管轄する市、県(市、区)などの直轄単位、郷・鎮機関などに集中。一方、サービスの末端プロジェクトスタッフなど、比較的条件が厳しいポストの応募者は5520人にとどまった。
公務員以外に今年度、同省警察などにも応募が殺到。1846の公安機関のイスをめぐって、2万9895人が激しい競争を繰り広げている。
「人民網日本語版」2012年8月31日