風邪を引いたときの対処法として、薬局に行って風邪薬を買い求め、服用するというケースが多い。しかし、浙江省では、9月10日から、「コンタック」「白加黒」「バファリン」「◆麻滴鼻液」などエフェドリン類の含有比率が高い数十種類の市販の風邪薬を購入する際には、購入者の姓名と連絡先の登録が義務付けられることとなった。つまり、薬局で風邪薬を購入する際は、身分証明書を携帯しなければならない。人民網が伝えた。
浙江省公安庁、衛生庁、食品薬品監督管理局、安全生産監督管理局はこのほど、省人民政府による承認を経て、「エフェドリン類含有製剤の管理強化に関する通知」を共同で発表した。同通知は9月10日から施行される。「通知」では、対象となる市販薬を購入する際に、実名を登録することが義務付けられているほか、非処方薬の販売については、一度につき5箱までと制限されている。
販売制限については、省内のほとんどのチェーン薬局や大型薬局などですでに実施が始まっている。実名登録制度を早々にスタートさせた薬局によると、ほとんどの市民は新しい制度に協力的だが、個人情報漏えいなどを心配して実名登録をためらう人もいるという。
*◆は口へんに夫
「人民網日本語版」2012年8月30日