中国民間団体、生存する元「慰安婦」の名簿公表 支援求める

中国民間団体、生存する元「慰安婦」の名簿公表 支援求める。 「九一八事変」(日本名:柳条湖事件、満州事変)から81年を迎えた18日、第二次世界大戦中に旧日本軍兵士から性的暴行を受けた女性のうち、今も生存する24人の名簿が公表された…

タグ: 慰安婦 

発信時間: 2012-09-19 13:51:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「九一八事変」(日本名:柳条湖事件、満州事変)から81年を迎えた18日、第二次世界大戦中に旧日本軍兵士から性的暴行を受けた女性のうち、今も生存する24人の名簿が公表された。中国でこのような名簿が公表されるのは初めて。中国共産主義青年団の機関紙「中国青年報」が報じた。

同名簿を発表したのは旅日華僑中日交流促進会と中国九一八愛国網聯合。

今回公表された名簿に載せられているのは、山西省陽泉市盂県や長治市武郷県、沁県、太原市陽曲県などの女性で、いずれも90歳前後と高齢。被害者のプライバシーを保護するために、一部の女性の氏名や出生地は記されていない。

24人には1995年、東京地方裁判所に日本政府の謝罪と賠償を求めて提訴した陳林桃さん(91)や周喜香さん(87)、郭喜翠さん(85)、李秀梅さん(84)の4人の女性も含まれている。

さらに96年、日本軍兵士の「従軍慰安婦」として性的被害を受けたとして92年、中国大陸部で初めて名乗りを上げた万愛花(84)さんと共に日本政府の謝罪と賠償を求めて提訴した尹玉林さん(90)と張先兔さん(86)も含まれている。

ただ、同裁判はいずれも、日本最高裁が棄却・不受理を確定させている。  長年にわたり慰安婦問題を研究している山西師範大学の趙金貴・准教授は取材に対して、「長年、地方政府の第二次世界大戦中に性的な暴行を受けた被害者に対する関心が十分でなく、現在も生存している証人のほとんどが、病気がちな高齢者。自活できない高齢者も多い」と訴えている。

趙准教授によると、1995年に日本政府に対して訴えを起こした原告者6人のうち、現在も生存しているのは4人。一方、1996年に日本政府に対して訴えを起こした原告者9人のうち、現在も生存しているのは3人だけだ。

趙准教授は「『慰安婦』というのは、自ら進んで従軍した女性のこと。一方、彼女たちはいずれも当時、強制的に日本軍のトーチカや軍事拠点に連行され、性的暴行を受けた」と指摘。そのため、「厳格に言うと、日本の中国に対する侵略戦争中の被害者を『慰安婦』と呼ぶのは適切ではなく、『日本軍の性奴隷』のほうが正しい」と述べた。

山西省陽曲県の尹玉林さん(90)は今でも、古びた洞穴式住居で暮らしている。60歳を過ぎた息子夫婦は農民で、農作業をしてなんとか生計を立てている。そのため心臓など、体中が悲鳴を上げている尹さんの世話ができる人は誰もおらず、入院して治療を受けることもできない。趙准教授が今年、尹さんを訪ねた際、尹さんの両足は杖を使っても歩くのが難しいほど衰えていたという。

万愛花さんは今年3月、援助金が底を尽きたため入院先の病院で治療を続けられず、退院を余儀なくされた。同ニュースが報道されると、心を打たれたという人から続々と寄付金が集まり、万さんは病院に戻り治療を再開することができた。

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