中国衛生部の劉譲・副部長は17日の記者会見終了後、取材に対して「中国各地で年内に大病保険政策の実施が始まる見込み」と明らかにし、大病医療保険の適用基準について「医療費を基準にする方式と疾病を基準にする方式の2種類のうち、各地がそれぞれプランを策定し、独自に規定を設ける。疾病別の適用基準を採用した場合は、新型農村合作医療制度で試行中の大病20種を優先的に考慮することになる」と説明した。中国紙「現代快報」が報じた。
中国発展改革委員会や保険監督管理委員会など6委員会は8月末、「都市部・農村部住民の大病保険事業に関する指導・意見」を発表。これまで準備が進められてきた大病保険政策が正式に実施されることが明らかになっていた。
一方、住民が大病保険制度を利用できるようになる時期や、大病に含まれる疾病の種類を費用別に区別するのか、疾病の種類別に区別するのかについては、今後さらなる発表が待たれる。
農村部の住民の重大疾病保障事業は2010年から試験地域を設定して開始され、段階的に範囲が拡大されている。まず大病の指定を、農村部の児童の先天性心疾患や急性白血病の2種類から8種類にまで拡大。現在の時点で、白血病や肺がんなど20種類の病気が保障範囲に盛り込まれている。
「人民網日本語版」2012年9月20日