「国慶節」(中国の建国記念日、10月1日)の大型連休まであと10日余りとなったが、上海では訪日観光を予定していた人々の旅行キャンセルが相次いでいる。現地の複数の旅行会社が19日に明らかにしたところでは、春秋国空が今月23日に運航を予定していた鳥取-上海チャーター便10便の運航キャンセルを決定し、吉祥航空が上海-沖縄便の就航を延期したほか、上海中国青年旅行社(上海青旅)や上海航空国際旅行社(上航国旅)など多くの旅行社が主催するツアーでも、申込者のツアーキャンセルが続出している。新聞晨報が伝えた。
上海青旅によると、同社の訪日ツアーでは、400人を超えた申込客のうち、19日までに160人がキャンセルを申し出たという。春秋国際旅行社は、大型連休中に約2千人の訪日ツアー客を送客予定だったが、すでに700人がキャンセルした。上航国旅では、訪日ツアー申込客500人のうち、200人以上のキャンセルが出た。このほか、上海国際旅行社(上海国旅)では、今月18日の時点で、大型連休中の訪日ツアー申込客のうち、60人以上からキャンセルを受け付けた。
上海国旅、中国旅行社(中旅)、青旅、上海錦江旅游(錦旅)など複数の旅行会社によると、国慶節連休の海外旅行のうち、訪日観光が占める割合はかなり大きいという。訪日旅行をキャンセルせざるを得なくなった観光客の立場から言えば、せっかく連休中に海外旅行の計画を立てたのだから、海外に出ること自体を取りやめたくはない。このため、一部の観光客は、タイ、シンガポール、マレーシア、バリ島など東南アジアの各観光地に行き先を変更した。上海青旅の場合、訪日ツアーをキャンセルした観光客のうち約3割が、行き先を東南アジア諸国に変更したという。
「人民網日本語版」2012年9月20日