中国の三大節句の1つ「中秋節」を30日(旧暦8月15日)に控え、中国では従業員に福利厚生としてギフトを贈る企業も多い。そんな中、自分がもらったギフトをネット上に投稿するネットユーザーも多く、中には「1年分の住宅ローンを会社が肩代わり」など、ほかのネットユーザーが「その企業の名前教えて」とうらやむようなギフトのほか、「犬のぬいぐるみ2つだけ」とトホホな投稿もある。河南省のニュースサイト「大河網」が報じた。
▽乗用車やiPhone4sを贈る企業も
ネットユーザーらが最もうらやむギフトは、ある企業が「中秋節」の定番ギフト「月餅」以外に、くずカゴの中に玉を入れるゲームで、社員に提供した奨励品だ。
同企業は「住宅積立金とは別に、1年分の住宅ローンを会社が肩代わり」、「4万元(約48万円)相当のチェリー・QQ(奇瑞汽車の超小型車)1台」、「恋愛基金」、「子供教育金」、「有給休暇」などと書かれたくずカゴ7つを準備。金額が高いほど遠くに設置され、難易度が上がる。目当てのくずカゴの中に玉を入れると見事その商品をゲットとなる。同ギフトに対して、ネットユーザーから「この企業の名前と従業員の募集要項を教えて」との声が次々にあがっている。
企業の業種別にみると、一部の公営企業や銀行、業績の良い比較的ちいさな会社が豪華なギフトを社員に贈っている。一方、「中秋節」を祝う習慣がない外資系企業のギフトはクリスマスギフトほど豪華でないというのが一般的なようだ。
しかし例外もあり、広州のあるフランス系のベビー服用品を扱う企業は、「役職に基づき、1人当たり3000(約3万6千円)‐6000元の節句祝い金」、「アップル社のスマートフォン(多機能携帯)iPhone4s1台」、「月餅券2枚」、「フルーツセット引換券1枚」、「地方出身の社員に、帰省時の往復航空チケット、列車チケット代金」など、上記の住宅ローン肩代わりする企業に次いで豪華なギフトを準備している。