(2)朝食は温かいものを
温かいものを食べると「胃気」の保護に役立つ。中国医学でいう「胃気」とは単なる「胃」だけでなく、脾臓や胃の消化・吸收能力や後天的な免疫力、筋肉の機能なども含む。朝には、夜間の「陽気(体を温める作用がある機能的なもの)」が消費されていることに加え、気温も低い。そのため、体内の筋肉や神経、血管などはいずれも縮小している。この状態で冷たいものを飲んだり食べたりすると、体内の各器官はさらに収縮してしまい、血流が悪くなってしまう。
冷たいものを飲んだり食べたりしてすぐに胃の不調を感じることはないかもしれないが、長期間そのような習慣を続けたり、年を取ったりするにつれ、いくら良いものを食べても栄養を十分に吸収せず、食事をしても元気がでなかったり、下痢気味になったり、肌荒れが目立つようになったり、喉にいつも痰がからんだり、風邪をひきやすかったりなどの症状が現れるようになる。これは「胃気」に障害が出、体の抵抗力が低下しているからだ。
(3)朝食はあっさりしたものを
朝食は揚げ物など、脂っこいものは避けたほうがいい。胃腸の負担を大きくしてしまい、脂肪の過度の摂取にもつながるからだ。また、「朝食にインスタントラーメン」という習慣も避けたほうがいい。インスタントラーメンは炭水化物を除くと、たんぱく質や脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がほとんど含まれていないからだ。
「人民網日本語版」2012年10月17日