中学・高校一貫校の上海市第八中学校(市ハ中学)に今年上半期、上海初の「男子クラス」が誕生した。14、5歳の男子生徒60数人が、各大手メディアから熱い注目を浴びている。新民晩報が報じた。
男子クラスの学生達がクラスメートをほめるときに最も頻繁に使う言葉は、「お前、男気あるな!」だ。 男子クラスがスタートして2カ月近く、彼らの心に、「男気」に対する解釈が根づいたようだ。彼らにとって、「男気がある」とは、週1、2回は学校のジムに行って汗を流し、授業中は積極的に質問し、何事にも勇気を出してチャレンジし、さらには、クラスのルールを決める時には、明確な役割と責任を自覚する、ということだ。メディア取材に対し、彼らは「女子が男子より強くなったなんて誰が言った?僕らには底力が満ちている」と自信満々に答えた。
「正直で闊達、楽しく学び善きことを思う人になれ」。市ハ中学は、男子クラスの生徒に大きな期待を寄せている。しかし、男子クラス設立当初は、「男女共学は社会が進歩した結果なのに、男子と女子を今さらなぜ再び分けるのか?」「『男子の危機』は、受験制度、選抜方式、育児法などさまざまな原因によってもたらされたものだ。男子の『囲い込み教育』は、対症療法にすぎず、根本的な解決方法ではない」などの非難の声も上がった。しかし、いずれにせよ、市ハ中学が男子クラスを設立し、クラス運営を実行したことは、確かに価値のある試みだ。期待された効果が実際に得られるかどうかについては、この先のお楽しみだが、この試みは、確かに、教育を受ける側の選択肢を拡大した。
男子クラスのユニフォームの色には、伝統的な白・黒・青ではなく、4番目の色「ホット・ピンク」が選ばれた。彼らは、「ホット・ピンクは女っぽい」などと心配しない。それどころか、汗水を流し、厳しい訓練に耐え、挫折感や失敗を味わった後に、ホット・ピンクは、「勇気」を与えてくれる色であり、「より明るい未来」をもたらしてくれると信じている。
「人民網日本語版」2012年10月31日