中国共産党第18回全国代表大会(十八大)は14日、成功裏に幕を閉じた。党の新しい最高指導部の顔ぶれが明らかになり、習近平氏が中国共産党中央委員会総書記と中央軍事委員会主席に就任した。環球世情調査センターは、大会閉幕後、「十八大」の結果に関する世論調査を、全国7都市の住民を対象に実施した。調査期間がかなり短かったことから、今回の調査では、「安定した中央指導部の人事交代をどのように評価しますか?」「全国民に恩恵を及ぼす全面的な『小康社会(ややゆとりのある社会)』の実現という目標を、新指導部は達成できると信じますか?」「習近平総書記が国内外記者に対し、国民生活の向上という問題について頻繁に取り上げたが、今後5年の生活について、どのような期待を持っていますか?」という3つの問いに絞られた。環球時報が伝えた。
今回の調査は11月17日・18日の両日、国内の代表的な7都市(北京、上海、広州、成都、西安、長沙、瀋陽)で実施された。調査の対象となったのは、18歳以上の一般市民。CATI(コンピュータ支援電話調査)方式で、無作為抽出法によって全データを収集した。18日午後5時の時点で、1421通の有効アンケート回答を回収した。調査結果は次の通り。
「安定した中央指導部の人事交代をどのように評価しますか?」の問いに対し、「非常に成功すると思う」は38.0%、「成功すると思う」は46.8%と、両者合わせて84.8%に達した。「成功しないと思う」は2.2%、「どちらともいえない」は13.0%だった。
「全国民に恩恵を及ぼす全面的な『小康社会』の実現という目標を、新指導部は達成できると信じますか?」の問いについて、「信じる」は60%、「まあ信じる」は27.1%と、両者合わせて87.1%。「信じない」と答えた人は7.2%だった。全世界世情調査センターの分析の結果、回答者の年齢が高いほど、「信じる」と答えた割合が高かった傾向が明らかになった。50歳以上の回答者のうち、「信じる」あるいは「まあ信じる」とした人は合わせて92.4%に上った。
「習近平総書記が国内外記者に対し、国民生活の向上という問題について頻繁に取り上げたが、今後5年の生活について、どのような期待を持っていますか?」 という問いに対し、「著しく改善すると思う」は27.0%、「ある程度改善すると思う」は57.9%と、両者合わせて84.9%となった。「変わらないと思う」は11.1%、「悪くなると思う」は0.9%、「どちらともいえない」は3.0%だった。