旧日本軍が南京を占領していた期間、中国人女性数万人が旧日本軍に強姦、殺害され、人類史上まれに見る残虐さだったという。「南京大虐殺全史」はさまざまな資料を引用して、旧日本軍の暴虐さを裏付けている。例えば、第二次世界大戦で日本が降伏した後、戦争犯罪人として指定された日本の指導者などを裁いた「極東国際軍事裁判」(1946-48年)の判決書は、「旧日本軍が南京を占領した後の最初の月、同市で強姦事件が2万件近く発生した」と認定している。また、1945年に当時の中国政府が設置した「南京敵人罪行調査委員会」も、「大虐殺の期間に女性8万人が強姦の被害に遭った」と報告している。
張教授は「性的暴行は旧日本軍が南京大虐殺中、一般市民に対して行った主な暴行のうちの1つ」と指摘する。
呼称に関して、韓国の一部メディアは、「米国のヒラリー・クリントン国務長官が今年7月、米国の全ての文書、声明の中で、日本語からの直訳である『慰安婦(comfort women)』との表現を使うことを禁じ、『強制的な性的奴隷(enforced sex slaves)』と表現するようにと部下に指示した」と報道。「日本に対して、第二次世界大戦中の性的暴行を直視するよう求めている」としている。その後、韓国政府も「慰安婦」という呼称を「性奴隷」に変更する考えを示した。
呼称に関する韓国などの動きが表面化する前に、一部の中国の学者やネットユーザーも同様の提言を行っていた。
「人民網日本語版」2012年12月7日