2012年も終盤に入り、「年末年始休暇」ブームが中国に再来した。多くのサラリーマンは、年次有給休暇が「消失」する前に、年末年始休暇をあわてて取る。さらに、航空券やホテルの価格は、ピークの谷間の「オフ代金」があることから、旅に出て休暇を楽しむ人も少なくない。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
「職工帯薪年休暇条例(職員年次有給休暇条例)」には、「勤務歴1年以上の従業員は、有給休暇を取得する権利を有する。有給休暇の日数は、勤務歴が1年から10年未満の者は年間5日、10年以上20年未満の者は年間10日、20年以上の者は年間15日とする。有給休暇取得中も、通常の労働時間と同じ賃金が支払われる」と定められている。
元旦を境に、「有給年次休暇」が消失してしまうケースが多いことから、毎年、年末が近づくと、「年末休暇」ブームが訪れる。
○休暇を取ったサラリーマン、続々と旅行に出発
香港では宿泊代金1千元以下のスターランクホテル満室
オフピークの魅力的な旅行代金も、中国人サラリーマンが年末年始に休みを取る重要な原因のひとつだ。クリスマスが近づき、香港や欧米の各商店ではクリスマス大型セールを実施、中国人客を旅に誘う。残っている有給休暇がそれほど多くないサラリーマンが多勢を占めるが、それでも5日ほどは残っており、2つの週末を組み合わせば、遠方への旅も全く問題ない。