北京市民政局は19日、今年に同市で入籍したカップルのうち、1183組が国際結婚だったことを明らかにした。同数字は前年とほぼ横ばい。うち中国人妻と外国人夫の組がその逆よりも多かった。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。
統計によると、同市の国際結婚数は06年以前、950組ほどだったが、08年に1000組の大台を突破して1100組に。11年1260組、2012年1183組と1000組以上をキープしている。
改革開放(1978年)以降、中国人の国際結婚は徐々に増加し、1980-90年代には、自分の人生を変えるために、外国人との結婚を出国の足がかりとする人もいた。ただ、自分の利益優先が垣間見える同ケースでは、「感情」という結婚生活に必要な基礎が欠如していた。
一方、現在は、国際交流が日に日に盛んになり、中国人と外国人が接する機会も増加。冷静に外国人との間にある文化などの「違い」を見ることができ、国際結婚に対しても理性的な見方を持つようになっている。そして、配偶者との年齢や文化素養、経済力などの「差」も今では明らかに縮まり、「感情」が最も重要な要素になっている。
中国のほかの都市とは違い、北京の婚姻登記機関は中国国民と外国人間の婚姻登記を行うほか、在中国外国人の婚姻登記を各国の在中国大使館の代理として行う必要がある。
「人民網日本語版」2012年12月24日