先日、中国江蘇省の蘇州女性心理健康指数の調査報告が発表された。これによれば、調査対象の女性の4人に1人の割合で精神的な健康に問題がみつかった。年代別では、35—45歳の女性で精神的な健康指数が最も低く、婚姻状況に基づいてみると未婚女性の精神的な健康指数は既婚女性よりも低いことがわかった。
先日、このアンケートの発起人の1人である德瑞姆心理教育機構の責任者で心理学教授の馮耘さんが揚子晚報の独占インタビューに答えた。未婚女性の精神的な健康指数が既婚女性より低い理由は、主に未婚女性の自己評価が高い傾向があり、よりよい婚姻生活や仕事に対し現実的でない憧れや願望を抱いていることにあると指摘した。
馮耘教授は、昨今「富豪でハンサムな男性」や「美形で裕福な女性」が出てくる恋愛ドラマやオフィスドラマ、映画、それに飛ぶ鳥落とす勢いの人気お見合い番組が、女性の精神的な問題を増やしており、さらには未婚女性にショックや影響、幻想を抱かせやすくしていると分析。「彼女たちは往々にして、ドラマや番組に出てくる筋書きや人物をみて、他の女性にあるものが、なぜ自分は持てないのだろうと思ってしまう。実際には、現実はとても残酷で、優秀な男性は限られており、シンデレラのような物語は、多くの女性にとっては物語であり、伝説でさえある。」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月24日