「残さず食べきるという節約、残さず食べきるというボランティア。無駄に反対、食糧を大切に!行動を起こそう、今すぐに!さぁ、あなたも」とのスローガンを掲げた北京市のボランティア団体の活動は、ますます多くのネットユーザーから支持を集めるようになり、芸能界からも有名人が多数参加し、「光盤運動」は今や飲食業界をも巻き込む盛り上がりを見せている。マイクロブログでは一時、残さずきれいに食べきったお皿と、食べきれずにテイクアウトした料理の写真を披露することが一種の「流行」になっていたほどだ。
中国人が豪勢な宴会を催し、料理を無駄にしてしまうのは、1980年代から議論されてきた問題である。「もったいない」、「無駄になる」と分かっていても、食べ残すのは、「面子」を重んじる中国の文化と深い関係があり、根本的になくすことは難しい。北京大学社会学部の于長江副教授は「贅沢で無駄な料理の大盤振る舞いは、中国人が面子や体裁、歓待の精神を表現する方法として根付いている」との見方を示している。
「贅を尽くした盛大な宴会による歓待は、もはや時代遅れで、品のない愚かな行為であるという方向に世論を盛り上げていくべきである。簡素で倹約的な食生活はエコなライフスタイル、環境保護と同様、世界に通じる価値観であり、時代の流れである」と于教授は指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月24日