2012年8月8日、英国ロンドンで和服を来てオリンピックを応援する日本人家族
日本の華字紙・新華僑報網に4日、ここ数年、日本の和服が徐々に危機に瀕しているという論説が掲載された。記事では、実用や便利さを考え、絶対多数の日本人が和服を着なくなっている。値段の高さ、和装縫製ができる人に後継者がいないなどが、和服の危機をもたらした原因となっている。
記事の概要は以下の通り。
和服は、日本人女性の優雅さや優しさを表現できる伝統的な衣装だ。日本の外からも「和服」を慕い、遠く離れたところからひとめ本場の雰囲気の和服を見てみたいと日本を訪れる愛好者も少なくない。和服は身に付けられる「タイムカプセル」のようなもので、古からの伝統的な雰囲気が感じられる。他の国の伝統衣装は、すでに記憶の中にしか存在しないが、和服は現代世界に点った小さな灯火のような伝統文化だ。
和服が日常着だった時代は、明治にはすでに終わっていた。法律でも日本政府の役人や軍人は洋服を着るよう定められ、同様に一般市民にも和服を片付け、洋服を着るよう奨励された。しかも日本はすでに開国しており、外国の文化が次々と押し寄せ、和服の生存空間を狭めていった。第二次世界大戦で日本は負けて、続けて復興の時代が始まった。和服は野暮ったく不便で、時代にそぐわなかった。現在にいたり、芸者が着ている以外には、和服は冠婚葬祭などの特別な時にしか見かけなくなった。