中国ではここ数年、欧米が発祥のバレンタインデー(2月14日)が婚姻届提出のピークとなっている。しかし、北京市民政局は6日、「今年の2月14日は、春節(旧正月、今年は2月10日)連休期間中であることから、市内の各婚姻登録部門は休みとし、例年のような特別な婚姻届取扱は実施しない」と発表した。「中国新聞網」が伝えた。
北京市民政局関係者は、「今年のバレンタインデーは旧歴1月5日で、春節連休中にあたる。市婚姻登録部門は、法定休日の規定に基づき休みとなり、窓口での婚姻届取扱は特別に行われない。よって、新婚カップルが今年のバレンタインデーに婚姻届を提出することは不可能となり、窓口での取扱は旧歴1月6日から再開される」と述べた。また、「幸せな結婚は、いわゆる『縁起の良い日』とは関係がない。カップルが結婚する前にお互いを良く理解し、結婚後はお互い自ら進んで相手を思いやり、歩調を合わせて行けば、いわゆる『縁起担ぎ』などは必要ない」と続けた。
毎年2月14日に婚姻届を提出するカップルは、ここ数年急増している。2011年2月14日に婚姻届を提出したカップルは4千組を上回り、翌2012年はやや減ったものの3894組と、普通の日に比べると7-8倍多い。毎年2月14日になると、市内の各婚姻登録機関の前には、早朝からカップルの長蛇の列ができる。婚姻登録機関の方も、窓口取扱開始時間を1時間早める、窓口の数を増やす、昼休みも休まず窓口での受付を行うなど、各種措置を講じてサービス向上に努めてきた。
「人民網日本語版」2013年2月7日